腰を守るためのコルセット、インソール、姿勢の意識。
それ、全部意味がないかもしれません。
あなたも腰痛を防ぐために、こんな指導を受けたことはありませんか?
・姿勢が悪いと腰を痛める
・柔らかい椅子やマットレスは腰に悪い
・腰痛を防ぐにはコルセットが必要だ
・靴にはインソールを入れるべきだ
・物を持ち上げる時は腰ではなく膝を使うべきだ
・重いものを持ち上げてはいけない
これらは一見もっともらしく思えますが、必ずしも医学的な根拠があるとは限りません。
現代医学で最も信頼性が高いとされる、システマティックレビューおよびメタ分析という手法で行われた、シドニー大学医学部の研究では意外な結果が報告されています。
(シドニー大学医学部)
Prevention of Low Back Pain:
A Systematic Review and Meta‐analysis
これまでに発表された21件の論文から、合計30,850人分の腰痛に関するデータを精査した結果、
・知識だけの指導(背骨の構造や姿勢、物の持ち上げ方などの教育)は、明確な有効性を示さなかった。
・腰痛予防ベルト、腰痛予防インソールは、明確な有効性を示さなかった。
・定期的に運動を行うと、1年以内の腰痛再発リスクが35%低下した。
出典:Steffens D, Maher CG, Pereira LSM, et al. “Prevention of Low Back Pain: A Systematic Review and Meta-analysis.” JAMA Intern Med. 2016 Feb;176(2):199-208.
doi: 10.1001/jamainternmed.2015.7431. PMID: 26752509. Available at: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26752509/
この研究では、腰に悪いとされることを避けるよりも、定期的に体を動かす習慣を作ることの方が良い影響を与える可能性があるということが示されています。
オタモ意外かもしれませんが、腰を守るための指導(姿勢や持ち上げ方)を守ることや、
腰痛対策グッズを使うことは有効性がほとんど認められませんでした
良かれと思ってやっている過剰な腰痛対策。
実はそれが脳に恐怖を学習させ、痛みを長引かせている要因の一つになっているのかもしれません。
コルセットを使うってことは、自分の腰は壊れているんだ...
逆に、定期的に体を動かすことは脳に安心感を与え、痛みの回路を断ち切ることに繋がったのではないでしょうか。
動けるってことは、自分の腰は健康だ!
では一体、痛みの背景には
何が関係しているのか?
たとえば、重要人物を守る超過保護なボディガードで考えてみると少し分かりやすいかもしれません。
あなたの心という重要人物が、日々のプレッシャーや抑え込んだ感情といった見えないストレスに押しつぶされそうになっているとします。
もう限界だ...
すると、脳という名の超過保護なボディガードは、心が正面からダメージを受けるのを防ぐため、あえて離れた場所で発煙筒を焚いて大きな騒ぎを起こします。
そいつに構うんじゃねえ!こっちだ!
心への負荷から目をそらさせるために引き起こしたこの騒ぎこそが、体の痛みなのではないでしょうか。
実は、知らず知らずのうちに限界を超えて蓄積したプレッシャーや感情から自分自身を守るために、
脳があえて痛みを発生させ、そちらに気を逸らしているのではないかと考える新しいアプローチが存在します。
それが、TMS理論(Tension Myoneural Syndrome/緊張性筋神経症候群)です。
(Tension Myoneural Syndrome/緊張性筋神経症候群)
無意識下に抑圧された強烈な感情から自分自身を守るために、
脳が自律神経系を通じて血流を制限し軽度の酸素欠乏を引き起こすことで、あえて痛みを発生させているのではないかという考え方。
つまり、痛みそのものは決して気のせいではありません。
強烈な感情による苦しみを感じさせないよう、脳が防衛反応によって引き起こす物理的な生理現象として捉える理論です。
この脳の誤作動とも言える心のはたらきが関係していると考えられる腰痛の仕組みと、痛みを根本から見直すための実践的なセルフケアの詳細は、以下のページに詳しくまとめました。



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